サステナビリティの先駆者に:Teijin Carbonは環境に配慮した新しい炭素繊維短繊維「Tenax Next™ R2S P513 6mm」を「JECワールド2025」で展示
04. March 2025 | ニュース
炭素繊維製品の大手メーカーTeijin Carbon、「JECワールド2025」でサステナブル素材の最新動向を発表
ヴッパータール(ドイツ)-2025年3月4日-炭素繊維製品の大手メーカーTeijin Carbonは、「JECワールド2025」(ホール6 G22)において、サステナブル素材の最新動向を発表します。新製品「Tenax Next™ R2S P513 6mm」は、熱可塑性化合物を強化する米粒形の炭素繊維短繊維製品であり、卓越した性能特性を提供するだけでなく、帝人の環境に対する責任と循環性へのコミットメントを後押しします。Teijin Carbonは、この画期的な製品により、技術的にも環境的にも将来性を保証されたソリューションを製造業者や樹脂メーカーに提供することで、循環型経済における持続可能性の新たな基準を確立します。
「このイノベーションで、私たちは持続可能な未来に向けてさらなる一歩を踏み出します」とTeijin Carbonのグローバルインダストリアルグループ長、Julian Lowe博士は述べます。 「私たちの目標は、炭素繊維業界で真の循環型経済への道筋を整え、生産工程を最適化しながら廃棄物と排出ガスを削減する、環境配慮型の代替手段を顧客に提供することです」
持続可能性と性能の融合
炭素繊維短繊維「Tenax Next™ R2S P513 6mm」は、リパーパス(別用途の再利用)のばら繊維からできています。今回の進歩は、Teijin Carbonにとって画期的であるだけでなく、環境に優しく資源効率に優れた生産に向けた重要な一歩でもあります。副産物の繊維材料を用いることにより、帝人は貴重な資源を節約し、CO2排出量の低い材料を採用することで持続可能性目標の推進を目指す企業に魅力的な選択肢を提供します。
透明性とトレーサビリティ
「Tenax Next™ R2S P513 6mm」は、Teijin Carbon初のデジタルプロダクトパスポート(DPP)対応製品の発売として、重要な節目となります。 DPPは、QRコードでアクセスするデータシートであり、完全な透明性とトレーサビリティを製品のライフサイクル全体を通じて保証します。製品の原産地、材料、持続可能性について、生産段階からEOL(寿命)まで、詳細な情報を提供します。
デジタルプロダクトパスポートの概念は、欧州グリーンディールとEU循環経済行動計画に根ざしています。いずれのイニシアチブも、プロダクトパスポートを気候に配慮した資源効率の高い経済を醸成する重要なツールとして位置づけています。
バリューチェーン全体にわたるメリット
炭素繊維短繊維「Tenax Next™ R2S P513 6mm」は複数のグループを対象に、カスタマイズされた特長をそれぞれに提供します。
• 繊維強化プラスチック製の最終製品を生産または販売するメーカーは、高い性能と持続性を顧客に提供できるようになります。完全なトレーサビリティのおかげで、DPPを通じて材料のライフサイクルを透明性をもって伝達できます。これは、環境意識がますます高まる消費者市場において、強力なセールスポイントになります。
• 繊維強化プラスチックを扱う部品製造業者や金型メーカーは、回収された炭素繊維材料の安定性とトレーサビリティのメリットを享受することができ、長期計画、セキュリティ、信頼できる品質保証を実現します。さらに同製品によるCO2排出量削減は、環境製品宣言が求められる場合、特に環境規制が厳格化する市場において、競争上の強みを発揮します。
• チョップドファイバーと熱可塑性樹脂から繊維強化熱可塑性複合材のペレットを製造する樹脂メーカーは、原料の安定供給と一貫した価格設定を支えにすることができます。これにより、調達リスクは軽減され、環境意識の高い企業として認知度が高まります。
幅広い用途
循環型の炭素繊維短繊維は、以下のさまざまな業種にわたる多くの用途に適しています。
• スポーツ用品:シューズ(インソール、アウトソールなど)、ゴルフクラブ、自転車部品、リール(釣具)、テニスラケット、ホッケーやラクロスの用具
• 電子機器:ラップトップ、カメラ、バーチャルリアリティ(VR)デバイス、プリンター、現金処理機、掃除機
• 自動車:車両、自動車部品(ティア1、2)
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Teijin Carbon Europe GmbH
Katja Cohrs & Frauke Freitag
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