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未来を創る軽量化

02. September 2025 | ブログ

テイジン・カーボン・ヨーロッパ社は、航空宇宙、スポーツ、一般産業向けに軽量かつ高強度でより持続可能性に優れる先端繊維を提供しています。

 

Hinrich Hampe(ヒンリヒ・ハンペ) インタビュー 
Head of Governmental Affairs at Teijin Carbon Europe GmbH


炭素繊維には多くのメリットが存在し、その1つが軽量性です。先端材料の開発には多くの専門技術が必要で、ドイツでそうした技術を有している唯一の企業がブッパタール市とハインスベルク市に拠点を有するテイジン・カーボン・ヨーロッパ社です。弊社は欧州における炭素繊維の開発・製造を担うもっとも重要なプレイヤーの1つで、航空機からスポーツ用品まで様々な産業向けにカスタマイズされたソリューションを提供しています。


テイジン・カーボン・ヨーロッパ社のルーツは1980年代に遡ります。その当時、弊社はハインスベルクで衣服用のレーヨンなどの合成繊維を製造していました。そして現在、両拠点は100年超の歴史を有する日本の帝人グループの傘下に入り、既存の技術を活用してこの地で炭素繊維を製造しています。ハインスベルク工場は年間5千トンの炭素繊維を製造しています。先端材料は航空機、スポーツ用品、産業用途に使用されています。弊社は民間航空のサプライチェーンで重要な役割を担っており、弊社政府関係部門トップのヒンリヒ・ハンペは次のように語っています:「この35年間、弊社の素材に起因する品質インシデントは1件もありません」。テイジン・カーボン・ヨーロッパ社は、ドイツで炭素繊維を製造している唯一のメーカーです。

様々な用途に応じたソリューション 


炭素繊維の主な特性としては、軽量性と強度という2つの性質を併せ持つことが挙げられます。「弊社は織り糸内のフィラメント数を1,000本から50,000本まで差別化した繊維を製造可能です」とヒンリヒ・ハンペは語っています。こうした多様な製造能力から、用途に応じたより細い・より太い・より柔軟な炭素繊維の設計が可能となっています。最高の強度と最小限の重量を両立させた製品は航空機、生活用品、緩衝材で特に重要となる一方、自転車製造ではモデルに応じた快適性、クッション性、視覚的要素も重要となります。


「炭素はすべて同じではありません。弊社は個別の要件を余すところなく満たしたソリューションを開発しています」とヒンリヒ・ハンペは語っています。サステナビリティの重要性も年々高まっています。

今春パリで開催された世界最大級の複合材料の展示会「JECワールド 2025」では、テイジン・カーボン・ヨーロッパ社はCO2排出量を削減した初の炭素繊維を発表しました。「完全に持続可能な繊維への道のりは果てしないですが、弊社はこの目標に向けて歩み始めました」とヒンリヒ・ハンペは語っています。製造には大量のエネルギーを消費しますが、弊社は代替エネルギー源の活用やリサイクル・プロセスの確立を進めています。テイジン・カーボン・ヨーロッパ社は織り糸だけでなくプリプレグ(事前含侵材)も開発しています。


スポーツ産業では特に自転車のフレームやリムに使用されており、テイジン・カーボン・ヨーロッパ社は展示会「ユーロバイク」への出展などを通じて欧州ブランドと直接交流を行っています。技術的には、自転車は軽量性だけでなく特定の材料特性も求められます。「ダウンヒルバイクにはレーシングバイクやシティバイクとは異なる性質が求められます」とヒンリヒ・ハンペは語っています。 


炭素繊維市場は特に航空・防衛産業で拡大を続けていると共に、リサイクル性やCO2バランスに関する要件が増えています。
これはテイジン・カーボン・ヨーロッパ社にとって、 「次世代に向けて技術および環境両面から顧客をサポートする」ことを意味しています。