テイジン・カーボン・ヨーロッパがISCC PLUS認証を取得
04. June 2024 | ニュース
テイジン・カーボン・ヨーロッパは、ISCC PLUS認証(認証番号:ISCC-PLUS-Cert-DE100-15897124)を取得しました。このISCC PLUS認証は、ドイツのハインスベルグ・オーバーブルッフ工場で生産される「テナックス™」炭素繊維を対象としています。この認証取得により、帝人グループは循環型経済に貢献する持続可能な製品をお客様に提供することが可能となります。帝人がISCC認証を選択した理由は、国際持続可能性カーボン認証(ISCC)が独立した組織であり、この分野の主要な認証制度だからです。
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ISCC PLUS認証は、化学物質、プラスチック、包装材、繊維製品、再生可能な原材料の循環経済を管理する自主的なシステムです。持続可能な原料(リサイクルやバイオ由来など)から作られた原材料には、持続可能性宣言(原材料の原産国、持続可能な原材料の量と種類、ユーザーIDなど)がラベルに記載されています。この文書は、製品が最終顧客に使用されるまで、さらに加工される間(複数の段階を経る場合もあります)、製品を追跡します。チェーン内のすべてのパートナーがISCC PLUS認証を取得していれば、文書は明確かつ確実に伝達されます。
帝人グループは、ISCC PLUS認証に基づく炭素繊維の生産・供給体制をグローバルに構築しています。帝人グループにとってのISCC PLUS認証の魅力は、サステイナブルな炭素繊維の将来的な生産に象徴されます。帝人は、ポリアクリロニトリルの内製にさまざまな化学構成要素を使用しています。従来の原材料と持続可能な原材料を世界市場で購入し、加工することが可能になりました。将来的には、リサイクルやバイオ由来の原料も購入する予定です。
これらの原料はその後、持続可能なポリアクリロニトリルプリカーサーに加工されます。製造工程は従来の炭素繊維製造と同じであるため、機械的・化学的特性も同じです。サステイナビリティ宣言に基づき、サステイナブル製品と従来製品の区別には明確なマスバランスが用いられます。
帝人グループは、2023年6月に帝人三島工場(静岡県)で生産する炭素繊維とその材料であるポリアクリロニトリル(PAN)についてISCC PLUS認証を取得し、同年12月から認証に基づく炭素繊維の量産を開始しました。このような取り組みにより、循環型経済に貢献する製品や従来原料を使用し続ける製品を顧客に提供することで、長期ビジョンである「未来 の社会を支える会社」となることを目指していきます。