テナックス™チョップドファイバーは超高強度および高剛性を備えつつ、優れた導電性と熱伝導性を持っています。
炭素繊維は超高強度および高剛性という特性に加えて低重量, 優れた導電性と熱伝導性および高い熱変形性という特性を持っています。
テナックス™チョップドファイバーは, 熱硬化性用途および熱可塑性用途における性質を大幅に改良するハイテク製品です。 テナックス™チョップドファイバーは, 高温の熱可塑性プラスチックでの使用が可能な取扱簡単な束サイズと改良により, 理想的なソリューションとなっています。
テナックス™チョップドファイバーにはテナックス™チョップドファイバーまたはテナックス™ミルドファイバーの2種類があります。熱硬化性および熱可塑性樹脂用, または水をベースとした工程用に種々のサイズを取り揃えています。
テナックス™チョップドファイバーは一般的には6 mm(4分の1インチ)の長さで一括プリブレンドと同様に低温および高温熱可塑性インジェクション成形工程に適しています。本製品はプラスチックや, 接着剤, 樹脂システム, および特殊紙といった他の非電導性材料に導電性を与えることに優れています。燃料電池, セメントやコンクリートの補強材, 電磁波シールドや, 機能強化合成樹脂を必要とするその他の用途にご使用いただけます。熱硬化性樹脂と共に使用されるチョップトファイバーのグレードは低せん断混合条件下の熱硬化性システムで容易に分散するよう設計されています(接着剤, 床材, ドライミクスチャーなど)。テナックス™チョップドファイバーの水分散性グレードのものは長さ3 mm(8分の1インチ)から25 mm(1インチ)の範囲でお求めいただけます。本製品は紙またはフリースなどの水ベースのスラリー用途に使用されるものとして設計されています。
テナックス™ミルドファイバーはグレードによって長さが50から450ミクロンの範囲に分かれます。個々の繊維のアスペクト比は, 機械的強化性および導電性の双方の性能をポリマーコンパウンドに充分に与えます。粉砕された炭素繊維で強化されたコンポーネントには寸法安定性があり変形が起こりません。代表的な用途として, 電子チップキャリアトレー, ラピッドプロトタイピング, シーリング材, 導電性床材, ビジネス用電子機器向部品が挙げられます。テナックス™ミルドファイバーは粉状, ドライミクスチャー, 接着剤, 水分散システム, インジェクションモールディングコンパウンドのような, 樹脂全てに使用されます。