再生可能エネルギーとエネルギー貯蔵は、炭素繊維技術の強度、熱的特性、伝導性などに依存しています。

再生可能エネルギー

陸上および海上での風力発電がエネルギーミックスの大きな部分を占めるようになってきています。しかしながら風力発電の発電量が増えるということは発電するコンポーネントに対する需要が増えるということを意味します。これこそが炭素繊維が得意とする場面であり, 各ユニット当たりのブレードの大径化と出力の増大が可能になります。またコンポジットローター内のフライホイールの部品形成に使用すると, アルミや鋼鉄のローターに比べエネルギー貯蔵量の増加が可能になります。

また炭素繊維は, 空から得られる別の形のエネルギー, 太陽エネルギーにおいても重要な役割を果たします。ソーラーパネルのフレームと支持プレートは炭素繊維材料からも作られます。

燃料電池, 電池, パネル, フライホイール, およびローターでの用途を開拓しつつ, 帝人株式会社の炭素繊維は将来のエネルギーにおける先導的役割を果たし続け, それによりもたらされる技術革新を楽しみにしています。

圧力容器

地球に優しく未来のために好ましいと目される燃料電池自動車に搭載されている水素タンクと同様に, 普及しつつある天然ガス自動車やトラックに搭載されている圧縮天然ガスタンクには炭素繊維が使用されています。

炭素繊維ワインディングによって強化されたアルミニウムもしくはプラスチックの裏地を備えた, 軽量で高圧に耐える圧縮ガスタンクを製造する技術が普及している現在, 街角で炭素繊維強化の天然ガス車を目にすることもあるかも知れません。

しかし圧縮天然ガス輸送用大型タンクも炭素繊維のフィラメントワインディングで製造されているのです。